わたし宮内のことを知ったキッカケはなんですか?
ご 主 人 :
これはねぇ、去年のはじめだったか、従業員さんが私はこういうことを受け持ちます、私はこういうことを担当しています、というような、写真入りでみなさんを紹介する広告を2、3回見ることがあったんで。
わしも、「どっかに頼んでやらにゃしょうがないな」と思って、「もう少し若い衆(息子さん夫婦)が来てからでいいじゃないか」と(奥様)に言われとって。
どうにもわしの足が悪うなって、「これはいかん!人のために風呂をなおすんじゃのうて、自分のためにやらにゃしょうがないぞ」と。そうしているうちに、歳をとって、えらいことになってな。
宮 内 :
ということは、わたしのことを知るキッカケは、チラシということでよろしいですか?
ご 主 人 :
そうじゃな。あと、木でつくったもの(バリケード)に宮内さんの会社の名前が書いてあるのを近所で見た。
病院で康野先生に「宮内さんに会ったことあるよ」と言われてたし、おれは会って話したことないけど、「どうも、宮内さんに頼んだ方がいいんじゃないか」と思って。
今回、トイレとお風呂をなおした訳ですが、どんなことが気になっていましたか?
ご 主 人 :
風呂は長いこと使ったもんでな(笑)タイルが、めくれておったしな。
奥 様 :
ほかはいいんやけど、お風呂のボイラーが悪くのうて。壁は、お盆のときと正月に拭いたらきれいに落ちた。
50年経ちゃあ、おとうさんも、手すり欲しくなって、「5年ぐらい、若い衆来るまで、待ちなぁ、待ちなぁ」と言っておったの。
そしたら、1人で、宮内さんのイベントに行って、決めてきた。2回目、「奥さんも来てくれる?」と言われて、わしはなんのことだかわからんけど、ついていった(笑)
わたしに依頼する上で、迷ったことはなんですか?
ご 主 人 :
それはないな。迷ったことはない。
ただ、頭の中に、ああいうイメージが全然湧いてこんかった。天井までは工事やらないんじゃないかとか。
電球なんか、なくて暗くて困るだろうと、取っておいたら、電気屋さんが、「こんなのいらんだろう」と。ここまでやるのか、とたまげた。出来たときに、トイレに入ったら、「こんなにきれいになった」とびっくりした。
この間なんか、老人会で集会所に行ってみて、びっくりした。今まで気づかんかったけど、洗面所も、うちのと同んなじだった。昔のドアなんか、がしゃ~ん、がしゃ~んと音がしたけど、うちのは静か。
やっぱり、わしらも、もっと見て勉強しとかな、あかんな(笑)
奥 様 :
いろいろ全部おとうさんにお任せだで。これからはなって、おまかせだで。もうなんにもいうことはない(笑)
実際に工事が始まってみていかがでしたか?
奥 様 :
みんな、よく動いてくれた。ほんと。
ご 主 人 :
遅くは夜の7時半ごろまで。設備屋さん、「おれの仕事進めとかんと、あとができんで」と言って、7時半ごろまでおったな。あの寒いのになぁ。
奥 様 :
ほんと、寒かった。今年は1月の半ばごろからこの1ケ月が寒かったなぁ。
ご 主 人 :
しかしあれだった。まさかと思う時間に飛んで来て、自分の仕事の範囲と、ほかの人の仕事の様子を見て、パッパッとやっていた。「これをやっておかんと、ここができんし。ここができんとこっちが進んでいかん」とみんな認識しておってなぁ、互いにたいしたチームワークだなぁ。
奥 様 :
ほんといいチームワークだ。
一番よかったことはなんですか?
ご 主 人 :
わしはとにかく、手すりがついて、やっぱり、安心して、安全だ。お風呂なり、トイレなり。
奥 様 :
タンスにまで、手すり付けてくれたのは、ありがたかった。これだけ、行く先々に付けてくれたら、ありがたいなぁ。
お風呂、トイレ、今までが、ほんと寒かった、ということが身に染みてわかった。
こんだぁ、あったかくなって、これが一番。
タイルとちがって、あったかい。
今まで、湯気が、さーッと引けていって、今は、もやもやと、なんといったらいいのか、あったかい。
ご家族の方はなんとおっしゃってましたか?
奥 様 :
息子は、「なるほどなぁ?」と見て言った。
そしたら、娘は、「おかあちゃん、これだに」と。「水回りは最初お金がかかるで、これだに」と(笑)。
最後にひと言いただけますか?
ご 主 人 :
今まで考えた以上に、宮内さんの仕事、あまりにもスキがない。これ以上望むことはないんじゃ。
奥 様 :
やっぱり、いろいろするには若さでなきゃだめ。わたしらも若いうちにやっときゃよかったなと話しとる。寒さと歳と、かなり体にこたえた。
宮 内 :
今日は、忙しいところ貴重なお話し、ありがとうございました。